本業のスケジュールが落ち着き,時間ができたので,みーのVAIOのHDDをSSDに置き換えて延命を図ることにしました.
概要
VAIO VPCY119FJ (2010) のデフォルトのHDD (500Gbyte) を,以下のSSDに置き換える.
- 出版社/メーカー: Crucial(クルーシャル)
- 発売日: 2015/02/13
- メディア: Personal Computers
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みーは近所のヨドバシカメラで10000円で購入しました.
環境
- VAIO VPCY119FJ (2010)
- HDD: 東芝 HDD2H21 500Gbyte SATA2 2.5inch
- SSD: Crucial MX200 2.5inch SSD 250 Gbyte
- Windows 7
方法
今回最も難しい点は,VAIOにもとから付属していたWindows 7 のライセンスを流用してHDDをSSDに変更することです.HDDの認証が解除されるので,少し工夫する必要があります.
HDDをSSDに取り替えます.みーのVAIOはかなり作業が簡単な機種だったので,ラッキーでした.
VAIOをひっくり返します.
底蓋を外します.
HDDとメモリーにアクセスできます.HDDはSATAコネクターと接続されているので,ネジを外して横にスライドさせれば簡単に取り外すことができます.
このHDDをSSDに交換します.
もともとついていたHDD用のベイをSSDに取り付けて,逆順で接続していきます.
パカっと接続できました.
Windowsのセットアップ
まず,購入時に作成しておいたリカバリーディスクを用意し,これを使ってCドライブを購入時の状態に復元します.
ただし,このリカバリーディスクにSSDのドライバーが含まれているはずがないので,自力でインストールする必要があります.
みーは以下のURLからダウンロードしたSTOR_all64_f6flpy_9.6.0.1014_PV.zipに含まれるiaStor.sysを使いました.
リカバリーが完了して一度目に再起動された時に,USBからUbuntuを起動し,iaStor.sysを
C:¥¥Windows¥System32¥drivers
に上書き保存しました.
この作業なしでリカバリーを続行すると,「このコンピューターのハードウェアで動作するように Windows を構成できませんでした.」というエラーが発生します.
Ubuntuをシャットダウンして,リカバリー作業を続けます.あとは通常の復元と同じでした.
Windows Updateを有効にする
SSDに交換後,Windows Updateが有効にならないというエラーが発生しました.いろいろなブログに報告がありましたが,以下のサイトを参考に,Intel Rapid Storage Technologyのドライバーを再インストールしたところ直りました.
Advanced Format Disk の有無が悪さをしていたようです.
Windows Updateを完了できない
Windows8, 10と後継のOSが充実しつつある現在では,Windows 7の更新プログラムは多量になりすぎて,Windows Updateの更新の確認にあまりにも時間がかかりました.というか終了しません.Windows Updateを司るsvchost.exeのメモリー使用量が半端無く,スワップしまくりです.
以下のページに有益な解説がありました.
- Windows7のWindows Updateが終わらない、遅い、進まない問題の解決方法 - ぼくんちのTV 別館
- (2015年4月~8月版)Windows Updateがはじまらない、終わらない、失敗する問題 - ぼくんちのTV 別館
KB949104とKB3050265を手動でインストールすることで,svchost.exeのメモリー使用量は1Gbyte以下になり,問題が解決したかに思われましたが,その後放置したり設定を変えたりしましたがWindows Updateはついに完了することはありませんでした.
渡りに船なWindows10
現在,Winodws10にアップデートが無料なので,Windows Updateが正常に使えるであろうWindows10にアップデートしてみました.みーのVAIOはサポート対象外なので,ドライバーの対応など別の問題が出現する可能性が高かったのですが,トライしてみました.以下のサイトに,簡単なアップデート方法が紹介されていたので,参考にしました.
意外にもドライバーは特に問題なく動き,現在は非常に安定した環境を構築することができました.
使用感
SSDにしただけで,6年前のノートパソコンがまだまだ使えるようになりました.以前はGoogle Chromeで検索できるようになるまで,電源を入れてから1分以上かかっていましたが.windowsの起動が30秒弱でChromeの起動が3秒かからないので,すごく快適になりました.
みーのVAIOはCPUが0.8-1.4GHzの2coreなので,現在はCPUがボトルネックのようです.作業をしているとだいたいCPU使用率が20-100%で推移しています.持ち歩きに便利なノートパソコンとしてはまだまだ使えそうです.
今までのVAIOのようにHDDがボトルネックな場合,CPUの余力があるのでプログラムは応答があるけれども,データが入ってこないから処理が先に進まない,という感触でした.しかし,CPUがボトルネックになると,プログラムの応答すらなくなるので,ちょいちょいプチフリーズするような感覚に変化しました.クリックしても認識されないという場面が明らかに増えたように思います.違いがあって面白い.こういった問題を感じさせないようにするために,SSDを使った多くのPCは高性能なCPUを搭載しているのかもしれません.
10000円でノートパソコンが延命できたと考えれば,かなりおトクな買い物だったと満足しています.