いろいろなものを電子化するようになって,みーの家のファイルサイズは増加の一途をたどり,既存のHDDの容量が逼迫してきたので,ファイルサーバを構築しました.備忘録も兼ねてFreeNASを用いたファイルサーバの構築方法をまとめます.
目標
- みーの家のデータをまとめて管理する
- 容量がスケールアップできる
- 余っているデバイスを使う
- HDDが逝ってもデータは消えないように冗長化する
- DLNAに対応し,家中どこでも映画が見れるようにする
- 運用は極力事務的かつ自動で行われるようにする
- 24時間の運用はしない(その都度サーバーの電源を入れる)
- Gigabit Ethernetを使い,理論最高速度 120 MByte/sec. のファイルコピーをCIFS共有で実現する
- 騒音をまき散らさない
これを満たすようなサーバーを実現するために,以下のような構成にしました.
- みーの部屋にたまたま転がっていた1TbyteのHDDを5台使って ZFS (RAID-Z2) を構築する
- みーの部屋にたまたま転がっていたSATAが6ポートあるマザーボードを使う.
- ZFSが標準で使えてブラウザーで操作ができるGUIがあるFreeNASというOSを使う
- FreeNASにPlexMediaServerをインストールして,DLNAサーバーを作る
- FreeNASでcronで自動で外付けHDDにバックアップを取る
全体図
Gigabit Ethernetでたくさんのデバイスを繋ぎます.
リビングのテレビで簡単に映画が見れると風邪の療養時に絶大な効果を発揮するので,DLNAは重要です.また,LANと電源があればいいので,置き場所の制約もないです.
パーツと費用
知人から譲り受けたmouse computer MDV ADVANCE GT 9500B2 をバラして再構成したため,かなり安上がりで組んでいます.
- CPU : Intel(R) Core(TM)2 Quad CPU Q6700 4core@2.66GHz
- マザーボード : FX NFORCE 680I LT SLI INTEL SOCKET 775 DDR2 (NVIDIA C55)
- メモリー : 3Gbyte (1Gbyte * 2 + 0.5Gbyte * 2)
- グラフィックボード : G84 (GeForce8600GTS)
- 3.5 inch SATA HDD 1T * 5
- ケース Define R5 (静音のため) | ¥13186
- CPU グリス | ¥218
追加で¥13400の出費でファイルサーバが作れました.
mouse computerのケースだとファンの音が爆音だったので,防音性と機能性に優れ,HDDを8台搭載でき,ATXに対応している Define R5 に変更しました.このケースとてもいいです.
せっかくマザーボードを取り出す機会なので,ついでにCPU グリスを塗り直すことにしました.
CPUもマザーボードも当時のハイエンドなパーツなため,消費電力は高めですが,低電力なものに買い直すよりは壊れるまで使った方が結局は安上がりだと考え,そのまま使うことにしました.