Windows 10 Proのデジタル ライセンスが付与されたパソコンを購入したのですが,みーは開発でUbuntu Desktopを使用するので,Virtual Boxを利用して仮想環境にWindows 10をインストールし,OEMライセンスを使用して有効活用することにしました.
- Ubuntu 21.10
- Virtual Box
- Windows 10 Pro
- Virtual Box
Windows デジタル ライセンス
プロダクトキーではなくて,デバイスに関連付けられたライセンスです.プロダクトキーならば簡単に認証できるのですが高価なので,パソコンのBIOSのACPI tableに保存されているデジタルライセンスを活用します.
Linuxならば,以下のディレクトリに保存されているので簡単にみることができます.
/sys/firmware/acpi/tables/MSDM
VirtualBoxのインストール
sudo apt install virtualbox
Secure Bootが有効だと少しややこしいですが,勝手にパスワードを作成して再起動時にそれを入力してenrollするだけです.以下のサイトが参考になりました.
Secure BootなUbuntu 18.04にVirtualBox 6.0をインストール。もうそんなに難しくない。 - freefielder.jp
Windows 10 のインストール
ACPI tableの情報をWindowsが取得できるように設定します.まずはACPI table の中身をバイナリーファイルとして書き出します.
cat /sys/firmware/acpi/tables/MSDM > ~/VirtualBox VMs/Windows10/msdm
これをVirtualBoxがWindowsに見せるように設定します.
VBoxManage setextradata Windows10 "VBoxInternal/Devices/acpi/0/Config/CustomTable" "~/VirtualBox VMs/Windows10/msdm"
Windows 10のisoファイルをダウンロードして,ブート用の仮想ディスクに設定します.
Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード
あとはWindows 10のインストールの過程で勝手にACPI tableのライセンス情報が読み込まれて自動的にライセンス認証が完了します.
Ubuntu で開発しながら,書類の印刷はWindowsを使う,というような環境が追加費用なしで実現したので,嬉しいです.