今までは電車通勤をしていましたが,そろそろ満員電車が辛くなってきたので,車を購入しました.
車種の検討と購入
2019年11月頃から自動車の購入を検討していました.販売店で見積もりと試乗を繰り返し,以下の理由からトヨタのライズを購入しました.
- ガソリン車と比較してハイブリッド車は燃費がよい場合が多いですが,自動車の値段がおよそ30-50万円程上昇し,損益分岐点は20万km以上のため,みーの用途では価格差を取り戻せそうにないです*1.
- ハイブリッド車はアクセルの感覚が直感的ですが,ガソリン車でも無段変速機を搭載していれば,みーにとって操作性は遜色がないことが分かりました.
- 日産のe-POWERのノートを試乗してみましたが,アクセルの操作が嫌いでした.
- 市街地を主に走行し,通勤や買い物に使用する目的で,あまり大きなものは運ぶ予定がないので,自動車税を抑えるためにコンパクトカーないしは軽自動車がよさそうでした.現在の自動車税は1L以下ならば25,000円/年ですが,1.5L以上2L未満ならば36,000円/年です*2.
- せっかくの自家用車なので,運転していて楽しい車が欲しい.
トヨタのライズは2019年11月5日に発売で,コンパクトSUVという位置づけです.トヨタがダイハツからOEM供給しているので,ダイハツのロッキーも検討しましたが,価格や少し高めであることと,トヨタの販売店がみーの家から徒歩2分にあることを考慮して,トヨタのライズを購入しました.
トヨタの2020年新春初売りフェアなどキャンペーンを利用して,車体値引き15万円に用品値引き7万円していただき,ライズZ(SUV 1000CC 1KR-VET FF CVT)と和牛を225万円(税込)で購入しました.みーはお買い得だったと思っています.
人気の車種だったようで,1月上旬に購入して,納車は3月下旬でした*3.フェアで購入した和牛は1月中旬に郵送され,美味しかったのですが,車が手元にないのに和牛を食べるのはなんだか寂しかったです.納車が遅いのが際立ちました.フェアとして和牛をいただくのは納車日がよいと思います.
苦労話
車を購入するにあたり苦労したことがありました.
まず,販売店で自動車ローンを強く勧められました.60回の分割で実質年利が4.9%と言われたので,余計な支出を避けるために現金一括で支払うことを強く主張しましたが,あまり気分がよくない話題です.
自動車の見積もりに誤りが多かったです.見積もりを作成していただいた担当者のうち,3人が初回の見積もりを正しく計算できていませんした.中には用品値引き7000円を間違えて70000円と設定し,お得だから購入しようとしたら撤回されたことがありました.
とある販売店では,車のオプションを全て説明すると言って,1時間以上喋り続けた人がいました.説明しなければならない規定があるのかもしれませんが,資料を読めば5分で分かることです.重要なことを適切に選択して説明する技術を身に着けて欲しいと思いました.
こういった販売店との交渉が意外に大変でした.自動車を購入するにあたっては何度か足を運ぶ必要があるようです.
ライズで運転
乗り心地がよく気に入っています.中は思ったより広く,目線も高いため周囲がよく見えます.排気量は1 L程度ですが,ターボエンジンなので,アクセルを踏むとぐーんと進みます.高速道路も無理なく走れます.さすがSUVです.
ライズのWLTCモードでのカタログ燃費は,2WDで18.6 km/Lです*4.みーは主に市街地を走行していますが,燃費は概ね16-17 km/Lです.ハイブリッド車と比較してみます.トヨタのカローラスポーツの同じ2WDのモデルの燃費はWLTCモードで25.6 km/Lです*5.やはり燃費で価格差を取り戻すのは困難です.
ライズを実際に1ヶ月使用して,感じたことをまとめます.
ヘッドライトを消せない
オートライトが2020年4月から義務化されるのに先立ち,ライズはオートライトが搭載されています*6.停車時に手動で消灯できますが,走り始めると自動で点灯します.前の車の後を走行していて,信号で止まるたびにライトを消灯しないと,ライトが反射して眩しいので不便です.とはいえ,ライトを付け忘れるよりは安全なのかもしれません.
アダプティブ・クルーズ・コントロールは便利
初めて使いました.高速道路で使用するととても便利です.市街地では自分でアクセル操作した方が早いです.
みー:「高速道路なので,100 km/hで走って.もし前に車がいたら減速してね.」
ライズ:「分かりました.ハンドル操作をお願いします.」
かっこいいですね.
全車速追従機能なのはよいですが,パーキングブレーキが機械式のため,電子式と異なり停止後はブレーキを保持してくれないというデメリットはあります.
実は電子式のパーキングブレーキを搭載した車も試乗しました.その時はメリットが理解できなかったのですが,全車速追従のアダプティブ・クルーズ・コントロールと電子式のパーキングブレーキは相性がよいみたいです.
パンク修理キットで容積増
スペアタイヤを積載する代わりにパンク修理キットを利用することで,トランクルームの容積が広くなりました.地味に嬉しいです.販売店のスタッフの説明によると,タイヤがパンクして走行不可能となったらパンク修理キットを使うけれど,タイアを交換しなければならなくなるので,もし走行できて販売店に移動できる状態ならば,タイアを修理するだけで済めば,キットを使用しない方が修理費が安くなるかもしれないそうです.奥が深いです.
コーティングできれい
コーティングしてもらいました.
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みーの家はマンションで,場所がないため近くの洗車場で洗車しています.コーティングは思ったよりも便利で,高圧の水で洗浄するたけで,かなりきれいになります.施工に77000円かかりましたが,カーワックスなどにお金と時間をかけるよりは,水をかけるだけで簡単に済む方がお得のように感じました.
パノラミックビューで上手に駐車
駐車がかなり簡単になりました.カメラは運転時の目の高さよりも下に搭載されており,なおかつ地面を向いているので,意外に死角が多いことに注意するべきだそうです.目視確認は重要です.
ディスプレイオーディオは相性が重要
トヨタはディスプレイオーディオを推しているようです*7.携帯電話を接続すればカーナビ機能になる外付けディスプレイにテレビやラジオが付属しているもののようです.
最近はGoogle Mapなど地図アプリが充実してきているので,ディスプレイオーディオを付けました.
賛否両論あるようですが,みーは割と気に入っています.ただし,いくつか問題があります.
実質iPhone一択
ライズはダイハツからのOEM供給ということでディスプレイオーディオが少し特殊です.みーはAndroidのスマートフォンを使っています.AndroidはSmartDeviceLinkというAPIで対応していると記載があったので問題ないと考えました*8.
しかし,Androidでライズと利用できるのはLINEカーナビのみという制限がありました.しかもBluetooth接続で映像をやり取りするためか,頻繁に画面にノイズが入ります.車が曲がると,画面全体が回転しようとして更新が追いつかなくなります.全く使えないわけです.車を起動した時はBluetoothが再接続されず,ペアリングからやり直す必要があります.
仕方がないので,メルカリで中古のiPhone SE (2020年に発売された新しいSEではなく初代のもの) を6000円で購入し,ライズ専用のiPhoneにしました.Apple CarPlayはライズのディスプレイオーディオと非常に相性が良く,車を起動して何も触らずに,「hey, siri. お家に帰る」と言えば案内してくれます.ステアリングに音声認識スイッチが搭載されていますが,使いません.
ディスプレイオーディオはユーザーが機器を接続する必要があるため,何も考えずにカーナビが使いたい人にはカーナビ専用機をおすすめします.ただし,いろいろなアプリを自分で選んで使いたい人にとっては楽しいデバイスです.
カーナビアプリの比較
LINEカーナビとApple MapとGoogle Mapを使ってみました.いずれも地図は正しく機能し,適切に案内してくれました.それぞれの特徴を擬人化してみました.
LINEカーナビ
LINEカーナビ:「こっちに進んだらいいよ〜.あれ,違う道になったね.ちょっと待ってね,,えっとー.もう少し待ってね.あ,こっちの道に進むならこうだね.」
みーはあまり好きになれませんでした.
Apple Map
Apple Map:「俺様がこの道を進むべきだと言っているのだから素直に従え.なんで別の道を選ばないかって?それは教えられない.とにかく,この道を進むんだ.お前は何も考える必要はないのだ.ただし,この道を進めるように色々と教えてやろう.次の〇〇という交差点を右折するのだ.」
Apple CarPlayで動作するApple Mapは非常に美しくデザインされています.最高時速を表示したり,レーンを教えてくれるのはかなり便利です.
Google Map
Google Map:「お家に帰るんだね.分かった.あっちの道でもいいけど,今は渋滞しているから,こっちの道のほうが早く到着するよ.あの辺りを右の方に行ってね.」
Apple CarPlayでほとんど問題なく動作しますが,高速走行時に稀によくフリーズして案内してくれなくなることがあり,原因はよく分かりません.
Google Mapはオフライン用の地図をWiFi環境でダウンロードできるので,4G回線の通信量は3時間ぐらい運転しても,10 MB程度です.通信量が問題となることはないです.
トンネルに入るとGPSで現在地が取得できなくなりますが,トンネルの中で道が分岐することはほとんどないので,許容できる問題だと思います.
人混みを避けられる
2020年5月現在,COVID-19 (新型コロナウイルス感染症)が流行していますが,ちょうどよいタイミングで自家用車を手に入れたので,混雑した電車で感染することを避けられています.おかげで熱も出ず元気に過ごせています.副次的な効果ですが,車を購入してよかったと思っています.
まとめ
トヨタのライズは自動車税が低い割によく走り,燃費もよく本体価格も手頃なので,リーズナブルな車だと感じました.