みーのぺーじ

みーが趣味でやっているPCやソフトウェアについて.Python, Javascript, Processing, Unityなど.

How Linux Works, 3rd Edition を読了した

How Linux Works, 3rd Edition を読了しました.

翻訳書はこちら.

みーはLinuxをよく使っているのですが,体系的に勉強したことがなかったので,通読可能なLinuxの入門書を読んでみました.

Linuxについて重要な事項をシンプルにまとめた本だと感じました.その中でも,シェルスクリプトについてとてもよくまとめられていました.

この本ではシェルスクリプトをたった1章で紹介しています.それでもshebang, quoting, argument, exit code, test conditionなどの基本的な概念は網羅されています.その上で,章の最後で以下のように注意書きがあります.

11.14 When (Not) to Use Shell Scripts

However, at a certain point (especially when you start to overuse the read built-in), you have to ask yourself if you’re still using the right tool for the job. Remember what shell scripts do best: manipulate simple files and commands. As stated earlier, if you find yourself writing something that looks convoluted, especially if it involves complicated string or arithmetic operations, don’t be afraid to look to a scripting language like Python, Perl, or awk. しかしながら,ある時点(特にreadコマンドを多用するようになった時)からは,その作業をするために正しい道具を使用しているのかを自問自動するべきです.シェルスクリプトが最も得意なのは,単純なファイルとコマンドを操作することです.前述の通り,特に複雑な文字列や計算処理などの複雑に見えるスクリプトを作成しているならば,PythonやPerl, awkのようなスクリプト言語に目を向けてみてください. (拙訳みー)

シェルスクリプトを勉強し始めると,なんでもシェルスクリプトで処理したくなるのですが,シェルスクリプトを極めるぐらいならば別のスクリプト言語を極めたほうがよいですよ,とアドバイスしてくれています.「この先行き止まり」という看板を立ててくれている入門書に初めて出会ったので新鮮でした.