みーのぺーじ

みーが趣味でやっているPCやソフトウェアについて.Python, Javascript, Processing, Unityなど.

iPad 版Keynoteで研究発表を実際にやった時のまとめ (作成)

前回の続きで,スライドの制作についてまとめます.

日本語

Keynoteは英語にて開発されているので,どうしても日本語を使うとフォントやデザインがイマイチになることが多かったのですが,version 2.1ではこのあたりはかなり改善された印象です.しかしテーマ(Theme)によっては英語フォントと日本語フォントの釣り合いがとれていないものも見受けられるので,みー的には試した限りでは以下の中からテーマを選択するのがよいと思います.

  • Black
  • White
  • Gradient
  • Slate

もちろん英語でスライドを作ればいいという意見もありますが...

画像

ラスタ画像(png, jpeg,...)

Preview.appで開いて,ThumbnailをKeynoteにドラッグ・アンド・ドロップすれば挿入できます.iPhotoからもドラッグ・アンド・ドロップで挿入できるみたいです.Finderから画像ファイルをドラッグ・アンド・ドロップするのも簡単です.Keynoteでは画像の挿入は非常に簡単に行えます.

ベクター画像(ai,...)

みーのやっている研究分野の特性ではあるのですが,Illustratorで作成した図を挿入することが多いため,Illustratorとの連帯は非常に重要なので詳しく書いておきます.

まず,iPadのKeynoteのベクター画像エンジンは非常にしょぼいです.ここ重要です.精密なベクター画像をiPadで上映したら細部が表示されずに残念!という災難に見まわれました.なので,以下のように工夫する必要があります.

  1. 細部はどうでもよいけれども拡大表示を行いたいベクター画像は,Illustratorにてpdfに保存して,これをpreview.appで開きます.thumbnailを表示してから,keynoteにドラッグ・アンド・ドロップします.Keynoteで拡大してもドットは見えずキレイです.なお,Illustratorからkeynoteに直接インポートすることは不可能のようですし,アートボードを多用している場合は最初のアートボードしかインポートできないので,オススメしません.Illustratorからコピペすると,文字だけが表示されてうまくいきません.

  2. 拡大表示はしないけれども,細部にこだわる画像は,Illustratorにてpngにエクスポートした方が無難です.150dpiで出力すれば,プロジェクターで表示するには十分でしょう.pngにしたら,後はKeynoteにドラッグ・アンド・ドロップするだけです.

iPadのKeynoteのベクター画像エンジンは非常にしょぼいと言いましたが,表示のクオリティーだけでなく,速度もしょぼいです.なので,あまりにも複雑なベクター画像を表示しようとすると,非常にレスポンスが遅くなります.タップしてから操作できるまでに3秒もかかることがしばしばありました.\ この意味でも,複雑な画像はpngにしてしまうのがよいと考えます.

pngにエクスポートする際は,背景は透明にしてください.Keynoteに取り込んでも透明色は維持されます.また,Illustratorがpngにエクスポートする時に素晴らしいエンジンでアンチエイリアスをしてくれるので,キレイです.

簡単な図形

keynoteではShapeというところから簡単な図形を作成できます.○とか△なんかを表示したい時に非常に便利です.Appleらしく,キレイなテクスチャを適応することで,アナログな感じを出すことも簡単なので,いい感じです.この辺りの機能にはAppleのこだわりを感じました.

テキスト

KeynoteではTextの挿入も簡単です.PowerPointではテキストボックスの追加,みたいなことをいちいちしなければいけませんが,keynoteでは上部バーのTextをクリックするだけです.全ての文字にデフォルトで影がついているので可読性が上昇します.

Magic Move

PowerPointにもあるのかは知りませんが,みーがKeynoteで最も好きな機能です.スライドを複製して,2つ目のレイアウトを変更するだけで,簡単にアニメーションが作れる機能なのです.例えば,画像を5枚横にならべて,1枚ずつポップアップさせる,というようなアニメーションはスライドを6枚用意して,Magic Moveアニメーションを適応していくだけで一発で作成できます.これはAdobeのFlashの考え方に非常に似ています.PowerPointにてアニメーションの軌跡で四苦八苦した昔が懐かしいですww

レイアウトの補完

特にiPad版のKeynoteで便利なのが,レイアウトの補完機能です.適当に移動させれば,オブジェクトの感覚が等間隔になるような所に補助してくれたり,中央を揃える補助線が出たりして,指先の操作が吸い付く感じがたまらないですね.マウスでもやってくれますが,これはタッチパネルとの相性が抜群だと思います.

影やイフェクトのセンス

keynoteではデフォルトで影を多用してくれるので,非常に見やすいスライドを簡単に作成することができます.この辺りはAppleのセンスのよさが際立っていますね.

スライドの親子指定

Keynoteではスライドを別のスライドの子供にすることが可能です.この機能によって,関連するスライド軍を1つにまとめて折りたたむことが可能なので,管理が楽になります.Magic move用に作成される複数の連続するスライドなんかはこの機能を使って全て子供にしてしまえば可視性が上がります.

長くなりましたので,こちらに続きます.